年上のアナタと大人の恋ができたなら

その後少し話をしたのち柘植さんと別れた
この時お互いの番号とアドレスを交換した

「カレシには内緒にしとけよ、バレたら喧嘩の元だぞ」
話を終えたあとの彼は何だかすっきりしたように帰っていった

あれだけの才能の持ち主だ
きっとアメリカに行ってもあっという間に彼の名は知れ渡るだろう
何だか駿介さんといい柘植さんといい
東京に来てからの私は良い人たちばかりに出会えている
こんなことあるんだな、そう思うと家に帰る足取りも自然と軽くなる
にこにこしながら歩いているとケータイが鳴った
見ると駿介さんだ

「もしもし駿介さん?」

「美月仕事終わった?」

「はいこれから帰るところです」

「食事して帰らないか、今会いたい」
と後ろから声がしたので振り変えると
そこには駿介さんがケータイを持ってたたずんでいた

「駿介さん!?」

「お疲れ、店に行ったらそこのコーヒーショップに行ったって言われて
来てみたら柘植さんと一緒にいたのが見えたから店に入っていけなくて
外で待ってた」そういう駿介さんの顔はちょっと不機嫌そうだった


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