2.5次元少女
ーーーー

遠い意識の中、争う声が微かに聞こえた。

〈ああああああ!
…いだ、やめろ〉

〈…こいつはもらう〉

ーーーーーーー

ん、ここは、

白い。部屋?

?「お目覚めですかお姫様」

「だれ」

?「僕は隼。夢燐(ゆめりん)の副総長」

「それで、私は何?」

人質??何を釣る気?

隼「はは笑何も釣りませんよ
助けたんですから、
まあ、強いて言うなら
総長が気にいりました」

そろそろかな
と隼が言ったと同時にドアが開く

ガチャ

隼「おかえり」
?「ああ、」

誰。

隼「自己紹介しますか、お互い」

私は無言で入ってきた奴を見つめる。

私からはしないぞ。

?「俺は、零-レイ-
夢燐の総長。みんなは零(ゼロ)と呼ぶ」

お前はれいと呼べと付け足された。


私は「相良棗。」と名前だけ。

零「棗…。

お前、俺の女になれ」

「むり」

隼「はは笑
ゼロに即答でNOかワロルww」

、、、こいつのキャラ掴めねえ。

隼も「あ、やべ。」みたいな顔してる

零「なんでだ」
「むしろなんでだよ」

零「お前の目が、気に入った」

目、ねぇ。

「むり」

隼「僕たち正統派ですし、
助けたんですから。
いいじゃないですか。」

助けた??
拉致ったの間違いでは?

零「隼。棗はずっと寝てたからわかってない
説明してやれ。」

隼「はー、めんど(小声)
わかりました」

今めんどって言ったよね。

隼「君は雷鳴に拉致られて
龍蓮花を釣るための人質に
なったんだけど
龍蓮花が助ける前に
僕たち夢燐が助けました〜
君は雷鳴では1度も目を
覚まさなかったみたいだから
何も覚えてないよね」

何も覚えてない。
てかそんな危険な状態で
爆睡してる私やばくね、相当身体にきてたな。

零「俺の女になれ」

あーめんど。
ここは、あれをやるしか。

「ふぇ?れいくんの彼女??
私なんかがいいのぉ??
ありがとぉ♡」

手は口元で、最後に首をコテんっ

零「…」

お、引いてる引いてる

隼「ははははwww
マジ最高www
考えてることがおもろいわw」

はあ。こいつのキャラが掴めねえ。

隼「あ、なんとなく棗のことわかったから
もう猫は被らないから」

はー?
しかもなんか棗って呼ばれるようになったし

零「お前は、頑張りすぎだ。」


なにを!?!?

隼「まあ、とりあえず、
棗は僕たちのお姫様だからよろしくね」

はあ!?

隼「ごめんね〜笑」
と言ってパソコンの画面を私に見せる。


もう、情報として流したってことね

「最低」

隼「でしょ?笑
最高でしょ笑」

なんでこんなにこいつ楽しそうなの。

ガチャッ

?「おい!姫ってどういうことだ」

?「聞いてないよー!」

?「最悪。」

誰だよ
てか、知るの早すぎだろ

隼「ああ、ここの幹部だよ笑
荒ぶってんなあ笑」

零「決定事項だ。」

隼「とりあえずさ、
自己紹介しなよ〜!」


隼に言われ渋々と、でも早口で自己紹介を始める3人。

?「俺は、蓮。幹部だ。
お前なにしにここにきた。」

?「僕は伊織。幹部だよ。
誰だかわからないけど
君みたいな子はこんなとこに
いたらダメだよ。」

?「蘭。幹部。」

ちゃんと自己紹介はしてくれるのね、

あーどうしよ

どうでもいいなあ。

でも姫にはなりたくないし。

「どぉも♡
みなさんに会えて私嬉しいぃ
相良棗で〜す。よろしくね」

蓮「やっぱ、うざい女だ。」

伊「やっぱり、帰った方がいいよ危ないし
巻き込んだら大変だからもう来ないでね」

蘭「相良棗。」


お、この名前は
みんな知ってるよね?

私は勝ち誇ったように副総長に微笑んだ


隼「全く。棗は面白いなあ」

零「決定事項だ。無駄なことすんな」

蓮「お前ゼロになにをした」

伊「悪いけど、ほんとに帰って」

蘭「お前、次はゼロに手を出す気?」

超笑う。(全然笑ってないけど)
出さねえよ願い下げだし

「うんそうなのっじゃあ帰るね♡」

バイバイって超笑顔で総長と副総長に笑ってやった


はあ、疲れた笑


夢燐ねえ。



あ、倉庫へ行かなきゃ。











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