クールアンドドライ
なんで?なんで、知ってるんだ?
ひろにぃに気付かれてた?
それとも、お姉ちゃん?
混乱する頭の中とは反対に、メガネを掛けた私は、無表情で冷静な振りをしていた。
店の前で、課長にご馳走様でした、とお礼を言い、そのまま別れた。
外回りをしながら、兎に角、週末は姉に会いに行こう、と決心していた。
ついでに、ひろにぃにいい営業先を紹介してもらえないかなぁ、とか考えていた。
週末の金曜日、ノルマが達成出来た。
良かった~。
契約書を、抱えて、帰社する。
先月から根回ししてたんだから、当たり前なんだけどね。
ああ、お祝いに呑みに行こうーっと!
会社に着いて、事務処理をルンルン気分でしていると、メールが届いた。
杉本先輩からだった。
会社近くの何時もの居酒屋で、杉本先輩と落ち合う。
「お疲れ様ー!」というかけ声と共に、生ビールを煽った。
「うまーい、さいこー。」そう言った私に、「ノルマ達成おめでと~」と、杉本先輩が祝ってくれる。
「頑張ってる咲希ちゃんに朗報だよ。営業事務に戻れるかもよ。」
「えっ!本当に?」
期待に胸が膨らむ。
「やっぱり、大変みたいでさぁ。営業事務の子たちから、咲希ちゃん返せって、結構人事に文句言ってくんのよねー。」
そっか、私が抜けたあとは、まだ、誰も入って来てないから、雑用してくれる人が居なくなったんだろう。
ひろにぃに気付かれてた?
それとも、お姉ちゃん?
混乱する頭の中とは反対に、メガネを掛けた私は、無表情で冷静な振りをしていた。
店の前で、課長にご馳走様でした、とお礼を言い、そのまま別れた。
外回りをしながら、兎に角、週末は姉に会いに行こう、と決心していた。
ついでに、ひろにぃにいい営業先を紹介してもらえないかなぁ、とか考えていた。
週末の金曜日、ノルマが達成出来た。
良かった~。
契約書を、抱えて、帰社する。
先月から根回ししてたんだから、当たり前なんだけどね。
ああ、お祝いに呑みに行こうーっと!
会社に着いて、事務処理をルンルン気分でしていると、メールが届いた。
杉本先輩からだった。
会社近くの何時もの居酒屋で、杉本先輩と落ち合う。
「お疲れ様ー!」というかけ声と共に、生ビールを煽った。
「うまーい、さいこー。」そう言った私に、「ノルマ達成おめでと~」と、杉本先輩が祝ってくれる。
「頑張ってる咲希ちゃんに朗報だよ。営業事務に戻れるかもよ。」
「えっ!本当に?」
期待に胸が膨らむ。
「やっぱり、大変みたいでさぁ。営業事務の子たちから、咲希ちゃん返せって、結構人事に文句言ってくんのよねー。」
そっか、私が抜けたあとは、まだ、誰も入って来てないから、雑用してくれる人が居なくなったんだろう。