クールアンドドライ
 変わっているの?
納得してない顔をしていたらしい。
「いや、なんつーか、女ってそういう噂、大好きじゃん。」
「まぁ、そういう人が多いかも、ですね。」
なんか、酔ってきたから口調が微妙になる。
大好きなフライドポテトをつまみながら答えた。
「お前は、そういうの好きじゃ無さそうだな。そう言や、昼飯も1人でいつも食ってるし。友達いねーのか?」

「お昼休みに1人だと、友達居ないって発想が、なんか嫌だ。・・まぁ、友達は少ないと思うけど。別に困ってないし。それに、昼休み位、1人にさせて欲しい。」

「やっぱ、変わってるな!」
「そうですか?」
「うーん、社内の女の子達見てると、お前の行動って結構浮いてる感じしねぇ?」
「ああ、事務方の中じゃ浮いてるかも。」
「だろ?やっぱちょっと変だよな、お前って。」
それから、吉沢さんは、私に関する分析を勝手に始めた。
まぁ、興味はないので、ビールをおかわりしながら、つまみも適当に追加しながら、聞き流した。
 雰囲気がお洒落なわりに、居酒屋の定番メニューが抑えられていて、良い店だと思う。
今度1人で来よう!

「まぁ、あれだなぁー、お前って、クールって言うより、ドライなんだな。いや、むしろ、クールアンドドライか?」
と、吉沢さんがまとめた。
「なんだ、そのビールのキャッチコピーみたいな結論は。」
もう、結構酔ってるので砕けた口調になった。
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