初恋は、許されない恋でした。

晴瑠｢美鈴、今日委員会だから先帰っといて。｣

『えーーー。……おっけぃ。』

晴瑠｢また明日ね。｣


『また明日ー！』

晴瑠は生徒会なんだよねぇ……。
因みに私は無所属です((テヘッ


ま、いーや。
早く帰ってかずの様子でも見てあげようっと。


『麻生くんだ……。』

校門のところで誰かを待つようにして立ってるのが遠くから見てもわかる。
まぁ、周りは女の子で囲まれてるけど……。


……誰待ってるんだろ？

モヤモヤとした感情が私の中を渦巻く。

……帰ろ。


麻生｢春川さん。｣


横を通り過ぎようとした時、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。

いやいや、ないない。
同じ名字の人でもいるんだよね。


麻生｢春川さん、帰ろ。｣

ポン……ポン？

『え？！』

私？！？！
麻生くんが私の肩に手を置いてるのが見える。


『え、え……わ、私？！』

麻生｢……そうだけど？嫌だった？｣

『い、嫌ってことはないんですが…。』


いや願ったり叶ったり？！
……う、後ろの女の子達の顔が怖い……。


あいら｢麻生くん、この子、知り合いなの？｣


麻生｢……まぁ、そうですけど。｣

あいら｢えー、あいらとは一緒に帰らないのにこの子とは帰るの？
顔も平凡だし、麻生くんには似合わないよ？｣


……う……

ごもっともです……。


麻生｢先輩、似合うとか似合わないとか俺が決めることですよね？
春川さん、行こう。｣


『え、あ、はいっ……。』

麻生くんの声に合わせて歩いてはみたものの……。
後ろの女の子たちの、とくにあいら先輩の視線が怖い！！！

え？何？私殺される？！？！

『あ、あの、麻生くん、なんで私？！』

麻生｢……今日のいちごみるくのお礼しようと思って。｣


そんっな優しいお方でしたか！！