眠らせ森の恋
 



 月曜日のお昼休み。

 奏汰が社長室で、社食から持ってきてもらった定食で食事をしながら、西和田と打ち合わせていると、ノックの音がした。

「入れ」
と言うと、

「失礼します」
とつぐみの声がした。

 奏汰は西和田を見る。

 なにか用を言いつけたのかと思ったが、違うようだった。

 首を振る。

 つぐみは、いきなり編みながら入ってきて、奏汰の肩にそれを当ててみて、無言でまた出ていった。

 なんだったんだ……と思いながら、そちらを目で追っていると、西和田も同じように追っていた。

「……ラブラブですね」
と言う。

「なにがだ。
 だいたい、あれ、誰のだか言わないんだぞ」

「社長のサイズ測ってったから、社長のでしょう?」
と西和田は何故か突き放したように言ってくる。
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