眠らせ森の恋
 この間から、なにか喧嘩腰だな、と思いながら、西和田の整った横顔を見ていた。

 今まで、スパイなだけに気を使って話している感じだったのに。

 じゃあ、気の置けない仲になかったのかと言うと、そうでもない気がするのだが――。






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