男装女子。FIRST SEASON






『その気持ちは分かるよ。うんうん。』



結「恋バナでしょー?じゃあ俺のお話から行こーか!俺の初恋は一昨年の春……一目惚れで告って一瞬で断られたあの日の思い出は…忘れない!!!グスン…。」



『あれ、完結したぞ?』



裕翔「初恋がテーマ?んー…初恋…初恋はー幼稚園生の時かな?」



光「随分と小さいね。」



裕翔「あんまり覚えてないんだけど…告白したら玉砕したのは覚えてる…あれ、心が痛くなってきた…。」



『何か二人とも玉砕したね。彼女とかいた事ないの?』



「「………。」」



『ああ、可哀想。ごめん、聞いた俺が悪かった。光は?』



光「俺?俺は一応彼女いたことあるけど…陸上と零を優先し過ぎて放ったらかしで愛想つかされたね。」



『零を優先…。』



光「零くんと私どっちの方が大切なの!って聞かれたことある。」



『マジか。それ選べない。』



光「だよね!!!」



結「…光はリア充になったことあるんだ。」



裕翔「へぇ…僕らがクリぼっちだった時に彼女と遊んで……。」



『恨み妬みを言わないの。それ本人が残念だからリア充になれないんでしょ。』



「「残念!?」」



『相当残念だけど、それがいい人も出てくるんじゃない?多分。』



「「多分!?」」



光「零は?」



零「僕?…僕はまだ恋してない…のかな?」



『…これから恋するんだね?』



零「うん…。」



『じゃあどんな人が良い?』



零「んー……羽咲みたいな人…が良い。」



「「「!?」」」



『そっかぁそっかぁ!!!嬉しいことを言ってくれるな零は!!!!』



裕翔「…気付いてないよあれ(小声)」



結「よりにもよって鈍感だからな、二人とも(小声)」



光「告白紛いなことしてるって気付かない(小声)」



『「…?」』





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