明くる日は。
そしてそんな日はまだまだ終わることなく夏休みは残すところあと1週間。
ここでやっと変化が起こる。
弟の言葉だ。
「お兄…の…ために…………花を…てた…。…した……けから…せて…………。」
少しずつだがわかるワードも増えてきた。
多分、弟は僕のために何かしらの花を採ろうとしてくれたのではないだろうか。
その先はまだわかりそうにない…。
そしてその夜僕は考えた。そしてあることを思い出した。
あの日、弟が行方不明になった日、あの日は僕の誕生日だった。
そして、そのプレゼントにと、弟は僕の好きなハクサンイチゲの花を採りに行ってくれていたんだ。
この花は崖に咲く、育てるのも難しい種だ。
花言葉は、「幸せを招く花。」
僕の家から少し行ったところに、大きな山があり、そこにはいくつか、険しい崖がある。きっと弟はそこまで僕のために行ってくれたのではないだろうか。
そう考えると…僕は何故あの時出かけると言った弟に何も聞かなかったのだろう。気をつけろよ、の一言も言わなかったのだろう。
きっといつもの様にふらっと帰ってくる、そんな油断から生まれたものであろう。
僕はあの日の前日、弟とケンカをしていたんだ。些細なことからのケンカだった。まさかあれが最後の会話になるなんて、思ってもいなかった。
だけどそんな弟と、このような形ではあるが、もう1度会話するチャンスが与えられた。このチャンスを逃してはいけない。最後に、1回だけで良い。
ちゃんと謝って、もう1度仲良く会話がしたい。それだけだ…。
ここでやっと変化が起こる。
弟の言葉だ。
「お兄…の…ために…………花を…てた…。…した……けから…せて…………。」
少しずつだがわかるワードも増えてきた。
多分、弟は僕のために何かしらの花を採ろうとしてくれたのではないだろうか。
その先はまだわかりそうにない…。
そしてその夜僕は考えた。そしてあることを思い出した。
あの日、弟が行方不明になった日、あの日は僕の誕生日だった。
そして、そのプレゼントにと、弟は僕の好きなハクサンイチゲの花を採りに行ってくれていたんだ。
この花は崖に咲く、育てるのも難しい種だ。
花言葉は、「幸せを招く花。」
僕の家から少し行ったところに、大きな山があり、そこにはいくつか、険しい崖がある。きっと弟はそこまで僕のために行ってくれたのではないだろうか。
そう考えると…僕は何故あの時出かけると言った弟に何も聞かなかったのだろう。気をつけろよ、の一言も言わなかったのだろう。
きっといつもの様にふらっと帰ってくる、そんな油断から生まれたものであろう。
僕はあの日の前日、弟とケンカをしていたんだ。些細なことからのケンカだった。まさかあれが最後の会話になるなんて、思ってもいなかった。
だけどそんな弟と、このような形ではあるが、もう1度会話するチャンスが与えられた。このチャンスを逃してはいけない。最後に、1回だけで良い。
ちゃんと謝って、もう1度仲良く会話がしたい。それだけだ…。