明くる日は。
そして次の日。
僕は絶望した。昨日と同じなのだ、弟の言葉が。
このまま会話できずに終わるのかと、僕はショックを受けた。
その次の日も、また次の日もだった。
そして気づけば夏休み最後の日が、明日に迫っていた。
友人はいつもの様に僕を誘い、2人でショッピングモールへ向かった。
これが最後のチャンスだ。明日からは学校だから流石にここへ来ることはないだろう。
弟が通る時間だ。来た!
「優太!最後に1回だけ、話を聞かせてくれないか。
あの日、僕のために花を採りにいってくれたんだろ…?」
弟は僕の話を聞いていないかのように一人で言葉を口にした。
「お兄ちゃんのためにハクサンイチゲの花を採りにいってた。
そしたら崖から足を滑らせて…そのまま死んでしまった。」
やっとすべて話してくれた。僕は安心のせいか、涙を流してしまった。
「そっか…優太…ありがとな…。」
優太は僕に手を差し出してきた。
その手の中には、僕の好きなハクサンイチゲの花が、押し花にされたブックマークが入っていた。
「優太…本当にありがとう…
もうお兄ちゃんは大丈夫だ…ゆっくり休んでくれ。」
「ありがとう…お兄ちゃん…。」
そう言うと優太は、光に包まれ、消えていった。
そしてその日もいつもと同じように家に帰った。
もうそれ以来この日が繰り返すことは無かった。
僕は絶望した。昨日と同じなのだ、弟の言葉が。
このまま会話できずに終わるのかと、僕はショックを受けた。
その次の日も、また次の日もだった。
そして気づけば夏休み最後の日が、明日に迫っていた。
友人はいつもの様に僕を誘い、2人でショッピングモールへ向かった。
これが最後のチャンスだ。明日からは学校だから流石にここへ来ることはないだろう。
弟が通る時間だ。来た!
「優太!最後に1回だけ、話を聞かせてくれないか。
あの日、僕のために花を採りにいってくれたんだろ…?」
弟は僕の話を聞いていないかのように一人で言葉を口にした。
「お兄ちゃんのためにハクサンイチゲの花を採りにいってた。
そしたら崖から足を滑らせて…そのまま死んでしまった。」
やっとすべて話してくれた。僕は安心のせいか、涙を流してしまった。
「そっか…優太…ありがとな…。」
優太は僕に手を差し出してきた。
その手の中には、僕の好きなハクサンイチゲの花が、押し花にされたブックマークが入っていた。
「優太…本当にありがとう…
もうお兄ちゃんは大丈夫だ…ゆっくり休んでくれ。」
「ありがとう…お兄ちゃん…。」
そう言うと優太は、光に包まれ、消えていった。
そしてその日もいつもと同じように家に帰った。
もうそれ以来この日が繰り返すことは無かった。