午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
「10階…」


エレベーターに乗り込み、これでもかってくらいのスピードで10とかかれたボタンを押した。



あれ、もしかして最上階…?

このマンション、外観すーんごく大きくてすんごく豪華だったんだけど…?



そんなことを考えながらも、エレベーターが10階に到着し、私は広々としたエレベーターホールへ足を踏み入れた。


…赤いカーペットが廊下に敷かれてるって、どんだけー!?

ホテルか!?ここは!!




「あ、1001!!」



恐る恐るエレベーターホールを出れば、壁に金のプレートがついていて。


[←1001 / 1002→]


「先輩のいえは左だ!」



ホテルにもあるよね、こういう部屋番号のプレート。1234~1240みたいなね。


…なんで2つの部屋番号しか書いてないんだろう。


このワンフロアに2部屋しかない…なんてね。

それならここは超高級マンションじゃん。


そんなとこに住むセレブがうちの学校なんかにいるわけ…ないよね…?



「…まあいっか。」


とりあえず先輩のいえにいこう。



私は自分の妄想のファンタジーさに思わず笑みを浮かべながらも、曲がり角を左え曲がった。

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