溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
「異性でも同性でも、気が合えば一緒にいたいし、意見が合ったり感動したりしたら握手もするしハグもする」

「うん。それで、なじられたほうは?」

「こんなにモテるのに誰も相手にしないって、嫌味だってね」

 椿は思わず「それはそうかも」と答えていた。

「おいおい、僕の味方をしてくれないのか?」

「味方だけど、世の中、モテない子のほうが多いの。モテる子が片付いてくれないと、順番が回ってこないでしょ?」

 真壁は頬を撫でていた手を放し、椿の肩を抱き寄せた。

「順番なんて関係ないね。恋愛は早い者勝ちなんだ。やっぱり椿には早く僕の印をつけておかないといけないかも」

「印?――あっ、ひゃあ!」

 いきなり横抱きに抱き上げられ、椿の体が宙に浮いた。

「今日は僕の部屋で寝てもらおう」

「ちょ! ええっ」

 真壁はズンズン進み、自室に椿を連れ込むとダブルベッドに横たえさせた。

「匠さんっ」

 焦る椿をよそに、ルームウェアの上衣を脱ぎ捨て圧し掛かってきた。

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