溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
「可愛らしい小さな少女が成長して僕を魅了する。大人の愛すべき人になった。そのことがたまらなく胸に響く」
「・・ゆりこおばさんから聞いたのだけど」
「ん? なに?」
「学生の時、クラスメートの女の子に家柄を重視するようなことを言われていて傷ついていたみたいだって」
図星のようで、ふと真壁の整った精悍な顔に苦笑が浮かんだ。
「傷ついたってわけじゃないけど、あぁ、自分はそんなふうに見られているんだなっていう自覚は持ったよ。いい気になっていたらいけないってね。自慢になるが、けっこうモテて何度も告白されたし、バレンタインデーも毎年たくさんチョコレートをもらっていたからね」
「あら」
「来年からは椿だけでいいけど。でも、あの言葉を聞いて、人には欲があるから気をつけないといけないって思った。特に女には気をつけないとって。でも、本当に興味がなかった。クラスメートにからかわれたこともあったし、なじられたことも何回かあった」
「なんて?」
「同性のほうが好きなのか?って。それならそれでいいと思ったけどね。だって本気でその人のことを好きになるって性別じゃないだろう。人間性だと思う。男だから女だから触れたいキスしたい、ではないと思うんだ。その人だから愛しくて、触れたくて、傍にいたいと思うんだ」
それはわかる。椿だって同じだ。
「・・ゆりこおばさんから聞いたのだけど」
「ん? なに?」
「学生の時、クラスメートの女の子に家柄を重視するようなことを言われていて傷ついていたみたいだって」
図星のようで、ふと真壁の整った精悍な顔に苦笑が浮かんだ。
「傷ついたってわけじゃないけど、あぁ、自分はそんなふうに見られているんだなっていう自覚は持ったよ。いい気になっていたらいけないってね。自慢になるが、けっこうモテて何度も告白されたし、バレンタインデーも毎年たくさんチョコレートをもらっていたからね」
「あら」
「来年からは椿だけでいいけど。でも、あの言葉を聞いて、人には欲があるから気をつけないといけないって思った。特に女には気をつけないとって。でも、本当に興味がなかった。クラスメートにからかわれたこともあったし、なじられたことも何回かあった」
「なんて?」
「同性のほうが好きなのか?って。それならそれでいいと思ったけどね。だって本気でその人のことを好きになるって性別じゃないだろう。人間性だと思う。男だから女だから触れたいキスしたい、ではないと思うんだ。その人だから愛しくて、触れたくて、傍にいたいと思うんだ」
それはわかる。椿だって同じだ。