溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
それからダイニングのテーブルに戻り、食事にする。食べ終わったら少々の家事をこなして風呂に入り、今日は早く寝るつもりだ。一人でこなす仕事はまだ要領得ないところが多い。焦りながら頑張って、もうクタクタだった。
食事、洗濯、風呂を終え、椿は早々に寝入ってしまった。
それから数時間後の午前0時。真壁が帰ってきた。
「さすがに疲れたな」
着替えながらつぶやき、とりあえずリビングでコーヒーを飲みながら一服しようとして動きを止めた。
(なんだあれ)
チェストの上の空だったガラスケースの中になにやら黒っぽい物体が入っている。
(椿、なにを飾っているんだ? そういえば、決まっているとか言っていたけど)
傍に歩み寄り、真壁は「あ?」と頓狂な声をあげた。
「カボチャ!?」
蓋をあけて中のものを取り出すと明白だ。それは直径十センチほどの手に中に収まってしまうサイズの小型のカボチャだった。
「どうしてカボチャなんか・・」
そこまでつぶやいて気がつく。
シンデレラにカボチャは必需品ではないか。
「なるほど」
納得するとなんだか妙な笑いがふつふつとこみ上げてくる。
「ははは・・おかしい・・はははははっ、本当に椿は可愛い」
今、心地のよい夢の中にいる椿は、自分のちょっとした閃きが愛しい人を楽しませ、また一つ愛を深めたことを知らない。
その幸せはまた明日の物語――
溺愛社長と恋するガラスのピンヒール 完
食事、洗濯、風呂を終え、椿は早々に寝入ってしまった。
それから数時間後の午前0時。真壁が帰ってきた。
「さすがに疲れたな」
着替えながらつぶやき、とりあえずリビングでコーヒーを飲みながら一服しようとして動きを止めた。
(なんだあれ)
チェストの上の空だったガラスケースの中になにやら黒っぽい物体が入っている。
(椿、なにを飾っているんだ? そういえば、決まっているとか言っていたけど)
傍に歩み寄り、真壁は「あ?」と頓狂な声をあげた。
「カボチャ!?」
蓋をあけて中のものを取り出すと明白だ。それは直径十センチほどの手に中に収まってしまうサイズの小型のカボチャだった。
「どうしてカボチャなんか・・」
そこまでつぶやいて気がつく。
シンデレラにカボチャは必需品ではないか。
「なるほど」
納得するとなんだか妙な笑いがふつふつとこみ上げてくる。
「ははは・・おかしい・・はははははっ、本当に椿は可愛い」
今、心地のよい夢の中にいる椿は、自分のちょっとした閃きが愛しい人を楽しませ、また一つ愛を深めたことを知らない。
その幸せはまた明日の物語――
溺愛社長と恋するガラスのピンヒール 完