コガレル(番外編)~弥生ホリック~
もう本当に時間だ。
弥生の身体を後ろから抱きしめて、首筋にキスした。
「起きて」
「もう、無理です…圭さん…」
ハァ…何寝ぼけたこと言ってんだ。
あんまり可愛いこと言ってると、『たって』しまうだろ。
………飛行機が。
「起きるんだよ、時間だ」
脇腹をくすぐると、耐え切れず俺の方に寝返りを打った。
目が合うと、さっきまで繰り広げられたアレコレを思い出したのか、頬が薄ら染まった。
…帰したくないな。
今日、何度目か分からないキスをした。
二度と断つことなんてできない。
俺は完全に中毒。
焦がれて止まない
『弥生ホリック』
End
