コガレル(番外編)~弥生ホリック~


 もう本当に時間だ。
 弥生の身体を後ろから抱きしめて、首筋にキスした。

「起きて」
「もう、無理です…圭さん…」

 ハァ…何寝ぼけたこと言ってんだ。
 あんまり可愛いこと言ってると、『たって』しまうだろ。


 ………飛行機が。


「起きるんだよ、時間だ」

 脇腹をくすぐると、耐え切れず俺の方に寝返りを打った。
 目が合うと、さっきまで繰り広げられたアレコレを思い出したのか、頬が薄ら染まった。

 …帰したくないな。
 今日、何度目か分からないキスをした。


 二度と断つことなんてできない。
 俺は完全に中毒。
 焦がれて止まない


『弥生ホリック』




End


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“コガレル” 道に落ちてた(誰かのせい)、賢いように見えてちょっとマヌケの弥生。24歳。 ドSのように見えてちょっとS、人気急上昇中俳優 圭。25歳。 俺以外を想うなんて耐えられない。 他の誰かが弥生に触れるのは嫌だ。 他の誰かが弥生を見ることさえ嫌だった… こんな想いは 焦げ尽かして、灰になったらいい こが・れる【焦がれる】 1 いちずに、激しく恋い慕う。切ないまでに思いを寄せる。 2 そうなりたいと強く望む。 3 動詞の連用形に付いて、望むことが早く実現しないかと居ても立ってもいられないほどである意を表す。 (【番外編】公開中です)

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