俺が本当の恋を教えてやるよ。(仮)

第1章

仕事でいっぱいの今。

*****現在･･･冬.

もうすぐ年が明けるというのに、真っ暗で、街頭がまだ光っている朝、私は仕事に走る。

朝起き、何も考える余裕もなく速攻家を出て、
自転車に飛び乗る。

信号、踏切、バスの移動時間のタイミングは完璧に読んでいる。

もちろんこんなに朝早くに出ても、帰りは夜。
しかも日付が変わっていてもおかしくない、帰宅して、寝てまた朝が来る。

これが私櫻田香蓮(さくらだかれん)の日常。

けして仕事熱心な訳ではない。

けど、
恋なんかで浮つく暇があるのならば、

私は、、、

有無を言わさずに｡仕事をとってしまうのかもしれない。

私は、であって、周りの友達は『彼氏欲しい』だとか『彼氏と喧嘩』だとか、まれに『二人目生まれた～』とか『お腹に居ます～』などの報告ももらう。

私には、このままじゃ一生縁のない話に聞こえてくる。

私の職業は、パティシエール。

夢のある仕事で、成長しないと生きていけない、けどとってもやりがいのある仕事。

誰かにっていうより、今は仕事に恋をしていくと誓った。

あの日。
君は何を私に伝えたかったの？

君は今どこで何をしていますか？

君の言葉を忘れられずに、
今私はここで１人、生きてます。