俺が本当の恋を教えてやるよ。(仮)
初めての学校。
新品の上履きに履き替え、自分の下駄箱を探す。
みんなは流石に4日目ともありスムーズに自分の下駄箱を見つけていく。一つ一つに名前が入っているからすぐに見つかると思ったのだが、なかなか見つからない。
(数が多いし、自分の名前とはいえ探すの難しい…)
やっとの思いでみつけた、自分の下駄箱を開けるとなにか小さな箱が入っていた。
振ると中でカタカタと音がする。
不思議に思いながら靴を入れ空いたスペースに箱を戻した。
(きっと誰かが間違えたのかな?)
『きょーしつ!こっち!行こ~!!』
と、2人が手を振って階段を指さす。
私たちのクラスは3学年2クラス。
1年生の階は、3回。
やっと階段を登り終えた先には、真新しい空気が残る教室。
―――――ガラガラ。
『みんなおっはよ~』和木さんが声を出す、
それに続いて望月さんも。
(もうみんな友達できてるんだ)