幸せの晴れ


今は清水さんが来ているんだからと、

無理矢理に気持ちを切り替える。


「ねぇ、このサンドイッチは清水さんが作ってくれたの?」


用意してくれていた夜食のサンドイッチに手を伸ばし、

清水さんに問いかける。


「そうだよ。思ったより早く仕事が片付いたからね。」

「ありがとう。うん、すごく美味しい。」


私はすっかり清水さんにタメ口で話している。


清水さんは私からすれば父親世代の人だけど、

とても話しやすいし友達みたいな感覚。


もちろん私達の間には恋愛感情なんてない。
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