幸せの晴れ


そっと晴陽を抱きかかえ、私は再びリビングへと向かう。


リビングのドアに手をかけると、


「早くしないと陽菜ちゃん戻ってくるよ。」

「わかってるよ。」


そんな2人の声が聞こえてきた。


何をしているのかと思いガチャリとドアを開けると、慌てた顔の2人と目が合う。


顔を横にずらすと、ソファーの前に置いてあるテーブルの上には食べ物と何故かケーキ。


「えー、どうしたの?」


と、ソファーに近付くと2人は1度目を合わせ、


「「陽菜ちゃん、誕生日おめでとう!!」」


と、声を揃えて言ってくれた。
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