幸せの晴れ
あれからまた月日は流れ、私は20歳、晴陽は3歳、瑞穂ちゃんは24歳になった。
「少しお腹ふっくらしてきたね。」
私は瑞穂ちゃんの華奢な体には似つかわしくないお腹を優しい眼差しで見ていた。
「わかる?
デニムもきつくなってきたんだ。」
瑞穂ちゃんは愛しそうにそのお腹を撫でていた。
そう、瑞穂ちゃんのお腹には新くんとの命が宿っていた。
去年、大学を卒業と同時に2人は結婚した。
ちょうど1周年を迎える頃、妊娠が発覚。
瑞穂ちゃんと新くん、晴陽と私の4人は飛び上がって喜んでいた。
「はる、お腹すいた?」