幸せの晴れ


リストカットはあの1回きりだけど、

いつ死んでもいいという気持ちは常に頭の片隅にあった。


じゃあ何の為にそこまで頑張っているのかと聞かれてしまえば、

答えに困ってしまう。


死んでもいいと思っている反面、

生きたいという私の心の叫びなのかもしれない。


高校でももちろん1人でいる。


バイトも、必要以上に会話は避けた。


結局私は一人ぼっち。


自分からそうしている事なのだけど…。



母がいなくなって、早12年が過ぎた。


今年も1人で迎える誕生日。


誕生日が来る度考えてしまう。


どうしてお母さんは私を産んだのだろう?
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