幸せの晴れ
その瞬間、
ガンッ!!
私の顔の横をすり抜けて晴也は扉を殴った。
「ほっとけねーんだよ。」
低い声が後ろから聞こえてくる。
私は何も言わず屋上をあとにした。
私の心を掻き乱さないで…。
屋上をあとにした私は保健室に向かい、
具合が悪いと言って休ませてもらった。
次の授業には私も晴也も出たけれど、
目を合わせる事もなかった。
残りの時間も晴也は私に話しかける事なく、
クラスメートと騒いでいた。
私の言った事を守ってくれているのだろうか。
あんな風に言われたからか、
変に晴也を意識してしまってる私がいた。