人面瘡
「なんだよ。体育の怪我全然治ってねぇじゃん。どうせひっかいたりしたんだろ」


雄生が呆れた声でそう言った。


「あ、うん……。昨日の夜気が付いたらひっかいてたみたい」


「ほらな。それじゃなかなか治らねぇよ。保健室行けば?」


「そうだね。そうする」


あたしはそう言い、雄生との楽しい時間を中断し保健室へと向かったのだった。
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