極甘ウエディング～ようこそ俺の花嫁さん～

「すみません……今更、そんなこと言われても困りますよね」


謝る私に、慶太さんはフッと仕方なさそうに笑う。

でもすぐに、「いや、何も困らない」と言ってくれた。


「それなら、のどかが自信を持って見せられる姿をそばで見てみたい」

「え……それは」

「プランナーとしての自分は、胸張って誇れる……そういうことでは？」


仕事しかない。

そう言った私の気持ちを汲んでくれたように、慶太さんは言う。


「うちでも、のどかの仕事ぶりを見てみたい。やってみないか？」


Primary Stageでプランナーの仕事をすること。

それは、私にとって新たな挑戦になること。

そして、知らなかった困難にぶち当たることになるということを、この時の私は知る由もなかった。