極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


私の答えに、デスクについた慶太さんは両肘を立て、組んだ指の上に顎を載せる。

その先の言葉を待つように、じっと私の顔を見つめた。


「それは?」

「結婚式は、お二人はもちろん、その二人の人生に関わってきた全ての方に、幸せになってもらう一日だと思っています」


華やかな二人の幸せだけに目が行きがちの結婚式という儀式。

だけどその幸せには、二人の人生に関わってきた人たちの存在があってこそ。

産み育て、立派に育ててくれた両親や親族、共に成長した兄弟。

苦楽を共にした友人や、社会に出てからの仲間たち。

式を挙げる二人にも、必ず自分たちを支えてくれた周囲の人たちへの感謝を伝えたいという気持ちが強くある。

自分たちが将来を誓うその瞬間に立ち合ってもらい、見守ってもらいたい。

人生を歩んできた上で、人にはそれぞれ様々なストーリーがある。

その過去と、幸せになろうと誓う現在。

そして、まだ見ぬ未来を、結婚式という場で繋いでいく。

ウエディングプランナーは、二人の人生最高の瞬間を彩るのはもちろんのこと、招待されたゲスト全てに、二人の感謝の気持ちを伝えるお手伝いをし、共に幸せになってもらうことだと思っている。

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