極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
その夜。
片付いた食卓に一人掛け、昼間慶太さんに手渡された婚姻届を開いていた。
眺めながら、慶太さんは字も綺麗なんだな、なんてことをぼんやりと思う。
「まだ起きてたの?」
「ああ……澄子叔母さん」
背後から声を掛けられて振り返ると、澄子叔母さんがリビングへと入ってきていた。
前ボタンの薄ピンク色のパジャマに着替えていて、お風呂から上がった様子だ。
「お茶入れるけど、のどかも飲む?」
「あ、うん。じゃあ、いただこうかな」
キッチンに入った澄子叔母さんは、急須に茶葉を入れてポットのお湯を注いでいく。
お盆に載せた急須と二つの湯のみを手に、私の向かいの席へとやってくる澄子叔母さん。
テーブルの上にお盆を置きながら、私の手元を目にして「それ……」とどこか驚いたような声を上げた。