極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


「今すぐ書いてくれと急かしているわけじゃないんだ。でも、言葉だけじゃなくて、ちゃんと結婚の意思表示を見せておきたいと思って」


紙面をじっと見つめる私に、「持っていてもらえるかな」と慶太さんは尋ねる。


「はい……わかりました」


頷き返事を返すと、慶太さんは運転席から手を伸ばし、私の髪をそっと撫でた。


「ありがとう。のどかのタイミングでいいから。仕上がったら、一緒に出しに行こう」

「はい」


手にした婚姻届は、ふわふわしていた結婚という事柄を、私の中でいよいよ本格的に現実のものだと認識させる決定的な材料となっていた。

これに書き込み、役所に提出すれば、慶太さんと私は夫婦という間柄になる。

すでに記入をし、手渡してきた慶太さんに、本当に私との結婚の意思があるいうことを思い知らされ、落ち着かない鼓動は更にドクドクと激しい音を立てていた。


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