極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


考えるように目を上向いて、ぱちぱちと瞬きを繰り返す美陽さんを、寄り添う怜さんが静かに見守る。


「父は、仕事が休みの日は、家族のために時間を費やす人で。子どもの頃は……よく家族で遊びに行っていました」

「そうだったんですか……ご家族を大事にされるお父様なのですね。どんなところによく行かれたのですか?」

「夏は、毎年家族で海に旅行に行ったり、冬はウィンタースポーツも。あ、でも、季節関係なくよく行っていたのは、ピクニックでした」


昔を振り返るようにして話してくれる美陽さんの表情は、次第に柔らかく変化していく。

きっと、愛情たくさん、大切に育てられてきたのだろう。

彼女の様子を見れば、家族の仲の良さが垣間見えてくる。


「ピクニック、いいですね。公園とかにですか?」

「あ、はい。よく行ったのは、近くの公園で……母がいつもお弁当を作ってくれて、レジャーシートを広げて、みんなで食べて」

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