極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


「のどかは、こんな感じの家がいいとか、何か希望はある?」

「え?」


エレベーターに乗り込んですぐ、慶太さんはそんな言葉を掛けてきた。

突然投げかけられた質問に、「えっと……」と口ごもると、慶太さんはフッと笑って私の頭を撫でてくる。


「いきなり聞かれても困るか。何となくのイメージでもいいんだ、落ち着く色とか、雰囲気とか」

「落ち着く色……やっぱり、アースカラーとかですかね。あ、モノトーン系も好きですけど。あまりギラギラしていなければ、大丈夫です。雰囲気は……ナチュラルっぽい感じが好きです」


考えながら答えているうち、エレベーターが目的階へと到着する。

慶太さんは私の肩を抱き扉を出ると、新居へと向かって歩き出した。


「なるほど。じゃあ、そんな感じの部屋になるように、インテリアデザイナーに依頼する」

「え、でも、私の希望だけでは……慶太さんの好きな感じにしていただいても」

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