極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


「のどかの希望を伝えたら、こんな風になったみたいだけど、気に入らないところがあれば教えてほしい。すぐに手直しを頼みたい」

「いえ! すごく素敵で、逆に私にはもったいないくらいの部屋です……」

「それなら良かった。他に必要なものがあればすぐに用意するから、言ってほしい」

「十分です。こんな風にしてくださって、ありがとうございます」


それから、部屋の一つ一つを慶太さんの案内で拝見していった。

慶太さんの書斎はリビングや私の部屋と違って、モノトーン調で黒っぽい男性の部屋というシックなインテリアになっていた。

広い洗面室やバスルーム、キッチンも覗く。

使いやすそうな明るいキッチンには最新の調理家電が用意され、作れないメニューはないといった感じだった。

収納にきちっと入った食器はホワイトで統一され、カフェにありそうなアンバー色のガラス容器なんかも入っている。

料理は澄子叔母さんに習ってはきたけれど、料理教室に通って今よりレベルアップをさせなくてはいけない気がする。


「あと、最後はこっち」

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