極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「だからさっき、熱海城って提案した時、微妙な反応してたんですか?」
「え? 微妙な反応してた?」
さっきと同様、慶太さんはなにか可笑しそうにクスクスっと笑う。
その様子につい頬を膨らませてしまうと、慶太さんは「ごめんごめん」と繋いだ手を離して私の腰を引き寄せる。
下から見上げる形で目が合うと、「拗ねた顔も可愛いね」と微笑まれた。
「いや、単に意外だっただけだよ。のどかのことだから、美術館とか、海の見えるカフェだとか、オシャレなところに行きたいって言うかと思ったから」
男性と出掛けるなら、普通の女子は雰囲気とかを重視して、そういう提案をするのかもしれない。
今まで、慶太さんが出会ってきた女性たちは、みんなそうだったのかな……?
私みたいな色気のないことを言う人は、きっといなかったよね……。
それにしても、慶太さんは私を美化しすぎだ。
私は、そんな女子力高くなんてないし……。