極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「明確な回答、か……いいよ、じゃあ一つずつ、全部教えてあげる」
にこりと端正な顔に笑みを浮かべて、慶太さんは手に持つカップをソーサーへと戻す。
腰を捻って横の私に身体を向けた。
「この、綺麗で触り心地のいい長い髪」
「えっ……」
「透き通った白い肌に、睫毛の長い大きな目……それから、可愛らしい鼻と甘い唇」
口にしながら、確かめるように慶太さんの指先がその部分に触れていく。
なぞられた箇所から熱が広がるように、頬から耳にかけてが熱くなっていき、どこを見たらいいのかわからなくなる。
「細い指の小さな手と、抱き心地のいい――」
「あ、あのっ、そんなことは!」
聞くに堪えなくなってストップをかけてしまう。
ふふっと笑った慶太さんの指が離れていったそんなタイミングで、「お待たせいたしました」と注文した料理が運ばれてきた。