極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


とどめを刺されてしまった。

終息していく話題に、上がった心拍を落ち着かせようとしていた矢先のこれだ。

落ち着かせるどころか、さっきよりも脈は乱れる。


「本当に、会うたびにどんどん愛しさは増すばかりで、正直、ちょっと自分が怖い……結婚して、今より一緒に居られるようになったら、のどか無しでは生きていけなくなりそうで」


自嘲的な笑みを浮かべ、「こんな重い男じゃなかったはずなんだけどな」と慶太さんは呟く。

そして、急に切り替えたようにカレーを載せたスプーンを私の口元に差し出した。


「一口目はのどかにあげる」

「あっ、はい、ありがとう、ございます……」


男の人に“あーん”と口を開けるのは恥ずかしい行為だけど、それまでのことの方がはるかに上回っていて、食べることで動揺を誤魔化せるのは都合が良かった。


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