極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
グレイビーボートに入ったカレーを丁寧にすくいながら、さっきの続きを再開した慶太さんの声はなんとも楽しげ。
私はスプーンとフォークを手にしたまま、次々と出てくる慶太さんの言葉に口をパクパクとさせる。
どこで話を止めていいものか、タイミングを掴めない状態だ。
「……って、挙げたらいつまでも話してそうだな、俺」
「もっ、もういいです!」
自分から聞いておいてこの言い方もないけど、これ以上は恥ずかしすぎて顔から火が噴き出しそうだ。
困って無駄にパスタをフォークに巻き付けてグルグルと回していると、慶太さんは「でも……」と一転して真面目な調子の声を出した。
「どこが好きとか、何が好きとかじゃないかな」
「……?」
「理屈抜きで、落ちてしまったんだから」