極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
お返しに聞き返してみると、私同様「うーん……」と微妙な反応が返ってきた。
私ですら仕事に追われて趣味という趣味を楽しむ時間を見つけるのはなかなか難しい。
大手企業の代表という立場の慶太さんは、そんなの比じゃないはずだ。
お休みといっても何だかんだ仕事に時間を費やしているのかもしれない。
「趣味か……最近はこれといって話せるようなことはないんだよな、筋トレくらいかもしれない」
そう言った慶太さんは、見上げる私に向かって柔らかい笑みを見せる。
「筋トレ、ですか……」
意外な回答が返ってきた、という感じだった。
普段見ているスーツ姿や、今の私服の姿でも、慶太さんにムキムキなところは感じ取れない。
「学生の頃は色々やってたんだけどね、今は、なかなかまとまった時間が取れなかったりして」
「そうですよね……お忙しいですよね」
「でも結婚したら、のどかと過ごせる時間を多く取れるように努力するから」