極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「わぁ……いい眺め……」
バルコニーからは、ネオンが滲む熱海の街と、遠くに海が望める絶景が広がる。
立派な檜風呂の温泉を堪能させてもらい、その後は広いリビングダイニングでゆったりとした時間を過ごした。
温泉で解してきた緊張が、二人きりの空間で再び再燃していくのを感じていると、慶太さんが「お酒でも飲もうか」と提案してくれ、美味しいワインをいただくことに。
少し酔ったくらいが落ち着かない気持ちも楽になると思い、喜んでグラスを傾けた。
「日が昇ると、またいい眺めなんでしょうね」
「朝焼けが綺麗だよ、日の出が見られると」
ワイングラスを手に、二人並んでバルコニーへと出ると、遠く闇に呑まれた海の先を見つめる。
時折そよいでくる風が、慶太さんの艶のある髪をサラサラと揺らす。
普段はきちんとワックスか何かでセットされているから、入浴後のオフモードの姿は不意打ちで私をどきりとさせた。