極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「ありがとう」
しんと静かな部屋の中、慶太さんはお礼の言葉で沈黙を破った。
目の前に立つ私へと両手を伸ばし、そっと両腕を掴む。
さっきから足元の覚束ない私はちょっとの力でもよろけ、手を引かれるまま慶太さんの膝の上に座ってしまっていた。
「あっ」と戸惑う私の反応も気にせず、慶太さんは乗っかってしまった私を両手で包み込む。
抱き締め近付いた私の首元に顔を埋め、深く息を吐き出していた。
「……なんか、ホッとした」
「え……?」
慶太さんがなんのことを言っているのかよくわかってない私は、腕の中で続きの言葉をじっと待つ。
フッと笑って顔を上げた慶太さんは、近距離で私へと微笑んだ。
「いや……もしかして、やっぱり無理ですとかって、返されるかもしれないって思ってた」