極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「慶太さんっ……私……」
思わずしがみつくようにして腕に力が入った。
今のこの気持ちを伝えたくて口を開いたのに、それが上手くまとまらない。
それでも、抱き締め返してくれる優しい力に心を落ち着け、言葉を選び抜いた。
「私……誰かに好きになってもらうのも、自分が好きになるのも、怖くて……」
好きになってもらっても、きっとがっかりさせてしまう。
また、前のようにつまらない女だったと思われてしまう。
それが怖くて、そうなった時に傷付きたくなくて、自分からも誰かを好きにならないようにしてきた。
「だから、慶太さんと結婚するという話になった時、感情を抜きにした形だけの結婚なら、きっと何も傷付かないだろうって、そう思ってお話を受けました。だけど……」
『あなたに落ちてしまった』
そんな私への気持ちを、常に隠さず見せてくれた慶太さん。
好きだから会いたい、一緒にいたい、触れたい。
ストレートにぶつけてきてくれるその姿は、私の頑なに封印した気持ちを、少しずつ動かしていたことに気付いてしまった。