極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「慶太さん……」
か細い声で、慶太さんを呼ぶ。
慶太さんは抱き寄せた身体をわずかに離し、私を覗き込むように顔を近付けた。
「のどかが、もし……俺を好きだと、少しでも思ってくれたら……これ以上の幸せはない」
温かく大きな手が、頬を包み込む。
おずおずと目を合わせると、どこか慶太さんの瞳が切なげに揺れていた。
「俺に、その気持ちをもらう資格があるのなら……」
「え……?」
どういう意味なのか。
それを聞き返そうとする前に、押し付けるようにキスで言葉を封じられてしまう。
途端に思考が止まってしまい、全身が熱く火照るのを感じた。