極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
口付けに翻弄されているうち、背中を支えられた身体がベッドへと沈み込む。
私を組み敷いた慶太さんは唇を離すと、さっき見せた目が気のせいだと思うほど熱をはらんだ眼差しで見つめてくる。
鼓動が加速しだして、見下ろす慶太さんの綺麗な顔から目が離せなくなった。
「でも、これで晴れて、のどかは俺の妻になる……ありがとう」
手を伸ばし、婚姻届をベッドのサイドテーブルへと置いた慶太さんは、再び口付けを落とす。
唇を吸うようにして開かせ、舌を導き出す官能的なキス。
今までで一番深い口付けを終えると、どちらのものかわからない銀の糸が二人を繋いだ。
「今晩は……のどかの全部、もらってもいいかな?」
いよいよ、この時がきてしまった。
今更アルコールが回ってきたのか、目の前がぐるぐるしている。
呼吸が止まりそうなキスのせいで視界は微かな涙で揺れ、そこに映る慶太さんはより扇情的に見える。
消えそうな声で「はい……」と答えると、慶太さんはクスッと笑って私の首筋に顔をうずめた。