極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


初めては面倒臭がられるだとか、昔どこかで聞いた記憶があった。

だけど、慶太さんはどこまでも優しく、壊れ物を扱うように繊細に私に触れていった。

恥じらいはすぐに甘い刺激に変換され、いつの間にか私は生まれたての姿になってしまっていた。

それにすらすぐには気付かず、口からは自分のものと思えない甘ったるい声が漏れていく。

上体を起こした慶太さんが着ていたシャツを脱ぎ捨てると、ぞくりとするほど逞しく色っぽい肉体が目に飛び込んできた。

無駄な肉が削ぎ落とされた引き締まった身体を前に、ぼうっとする頭で夕方話した趣味の話を思い返していた。


「っ……んっ、あっ、慶太、さん……」

「のどか……可愛い」


唇で、指先で、慶太さんは私の知らなかった快感を呼び覚ます。

このままでは身体がとろけていってしまいそう。

恍惚とする意識の中で、縋りつくように慶太さんの首に腕を回していた。


「慶太さんっ……もう、私っ……」


慶太さんの長い指に翻弄されながら、降参を懇願する。

更にぎゅっとしがみ付くと、私の耳元でクスッと笑った慶太さんは、優しい力で私の身体を抱き締めた。

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