極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
あれ……?
私、昨日……。
昨夜の記憶がプツリと途切れている。
一線を越える夜だと覚悟を決めて、慶太さんに身を委ねた。
恥ずかしい部分もさらけ出して、誰にも触れられたことのない場所を許して……。
だけど、何かがおかしい。
お酒が残るほど確かに酔っていた。
でも、一線を越えていれば、その記憶がないなんてこときっと有り得ない。
「あの……私、昨日……」
なんと聞いたらいいのかもわからないまま、口を開いていた。
単刀直入に言えたら手っ取り早いけど、慶太さんは私の聞きたいことをすぐに察してくれたようだった。