極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


「ほんと可愛いな、のどかは」


髪にキスを落とした慶太さんは、いきなり上体を起こして私の真上に迫る。

にこりと意味深に笑い、耳元に近付いた。


「いつまでもそんな顔してるなら、昨日の続き……今からでもしてあげようか?」

「ひゃっ!」


艶っぽい声で囁かれ、ボッと顔に熱が集まる。

返答に困って「えっと、その、それは」なんてごにょごにょ言っていると、フッと笑った慶太さんは鼻の頭に軽やかなキスを落として身体を起こした。


「あんまり可愛いと、ほんとに襲っちゃうよ?」


抑えきれないほど鼓動が暴れ回る私を置いて、慶太さんはベッドを出ていく。

「コーヒーでも入れるね」と言って部屋を出ていく姿を、慌てて衣服を身に付け追いかけた。


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