極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「出張中も、のどか様と話すこともできず、やっと帰ってこられたら、今日は今日で約束も取り付けられなかった、と」
「あ、それは、本当に深い意味はなくて……」
「嫌われてしまったのかもしれないなんて、あの社長がそんなこと言い出したものですから、何事かと私としては内心驚きまして」
慶太さんを避けているわけじゃない。
私自身があれこれ考えて、慶太さんと向き合うことができなくなっているだけだ。
慶太さんは何も悪くない。
むしろ、誠意を持って過去の話を打ち明けてくれ、ちゃんと私への想いを伝えてくれた。
「神原さん……慶太さんと結婚するのは、本当に私なんでしょうか?」
「……と、言いますと?」
「私との結婚は、望まれない結婚だと思うんです……慶太さんには、もっと……」
それ以上の言葉が出なくなってしまうと、車内には沈黙が落ちた。
流れる景色を見つめながら、次第に視界が揺れてくる。