極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


うちの式場前には、悠太さんの乗ってきた高級車が停められていた。

助手席へと押し込まれるようにして乗せられると、すぐに運転席に乗り込んできた悠太さんは車を発進させる。

黙って従ってしまったけど、これじゃあ拉致と大して変わらない。

走り出した車がすぐ近くの大通りへと出ると、悠太さんは「いきなりすみません」と口を開いた。


「一体、なんなんですか?」

「これまでの、のどかさんへの無礼、申し訳ありませんでした」


何かと思えば、今度はいきなり謝罪をされる。

ますます混乱する私に、悠太さんは付け加えるように「母の分も、俺から謝らせてください」と言った。


「兄と離れるように仕向けてほしいと言われて、あなたに嫌な思いをさせました」

「えっ……」

「でも母は、あなたという人が嫌で兄さんと結婚させたくないわけじゃないんです。うちの、ビジネスのために……」

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