極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


きっとそうなのだろうと、薄々は感じていた。

会社の利益や発展を考えたら、私との結婚より、大企業のご令嬢を迎え入れたいのは当たり前のこと。

お義母様の気持ちだって、わからなくないし、当然の想いなのだ。


「今日、母が……兄さんに見合いの席を」

「えっ……今日? それ、慶太さんは」

「知らせていないようです。約束だけ、取り付けているようで」


ちょっと待って、じゃあ、この行き先って……。


「あの、待って! まさか、そのお見合いに行く気なの?!」

「何か問題ありますか」

「あるでしょ、大ありだよ! そんなことしたら駄目に決まって――」

「じゃあのどかさんは、兄さんと結婚する気はもうないんですか?!」

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