極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「今日、改めてお会いして、やっぱりあなたは魅力的な方だと思ってしまいました」
「えっ?!」
「ハワイで初めてお会いした時、運命を感じました。結婚を望んでいる相手と、異国の地で初めて会ったこと。それも……」
そこまで言った園咲さんは、ガーデンに向けるその横顔にフッと笑みを浮かべる。
「あなたから私に近付いてくるなんて」と、あの時のことを思い出して笑ったようだった。
きっちりセットされた黒髪と、美しく高い鼻梁。
どの角度から見ても欠点がない顔面偏差値の高さについ見とれてしまう。
「あっ、あれは、つい夢中で……そういう変なつもりでは……本当にすみませんでした」
まずい。
濁流に飲み込まれていくように、どんどん流されている。
ここに来てまだ、本来の目的を一言も口にできていない自分に焦り、勢いよく「あのっ」と口が開いていた。
「うちを、買収することは考え直していただけませんか?」