極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


「あ、あのっ……園咲、さん?」


背中に密着した彼の存在をありありと感じて、ドキンドキンと鼓動が高鳴りを増していく。

背の高い彼が私の耳元に顔を近付けると、よりいっそう包まれているような体勢になってしまった。

微かに感じていた園咲さんの纏う、エキゾチックで色っぽい香りに包まれ、高まる緊張に息苦しい。


「そろそろ、園咲さんて呼ぶの、やめてみない?」

「えっ……」

「名前で呼んでほしい」


囁かれるようにそんなことを言われて、耳から広がるように顔が熱くなっていく。

恥ずかしさから逃れるように俯くと、園咲さんはクスッと笑って更に腕の力を強めた。


「わかった? のどか」


今まで“さん”を付けられて呼ばれていた自分の名前が呼び捨てで呼ばれて、跳ね上がっていた心臓がキュンと震える。

恥ずかすぎるこの状況から解放してもらおうと、「わかりましたっ」と答えながらコクコク頷いた。

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