極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「緊張してる声も可愛い」
回した腕を緩めた慶太さんは、窓へ向く私の身体をくるりと反転させ、今度は正面から紅潮する顔を覗き込んでくる。
今まで顔をはっきり見られなかったから何とかなっていたけれど、こうして真っ正面からこの整った顔に直視されるのは耐えられない。
咄嗟に目の前のスーツの胸元を押して腕の中から逃れようとすると、背中にある片方の手が後頭部へと移動し、慶太さんの胸に押し付けられるようにして抱き寄せられてしまった。
そして、頭上からクスッと笑われる。
「か、からかっていますか?!」
恥ずかしさを誤魔化すように不機嫌な声で反論すると、慶太さんは宥めるように髪を撫でてくる。
「からかうなんてとんでもない。可愛くてたまらないんだよ」
「だ、だから……それが、からかっているのだと」
「本心で言っているのに、そんなことを言われるのは心外だな」
「だって……」