【完】今日から、お前は俺のモノ
放課後、私は自分の担当の仕事が終わると


尚の分担の所に走って行った。




バンッ!!!



「...っめい!?」



フワッとした感覚で、右手がギュッと
掴まれた。



「..... あっ.....いた... 尚...!!
私、夢中で走ってたから...ついつい〜...
ごめん...ほんと!
ありがとう...尚!


っ...わっ!!」




尚は
私の右手を握ったまま

グッと胸に近寄せた




「...何?俺のこと走ってまで
早く逢いたかった?」


「...っ!!!」



こんなに近い距離で、
じっと見つめる尚の目に
グッと引き寄せられる。





「.......っ!そ、そこはちゃんと
否定しろよな〜!!」




尚は優しく握った手を離してニコッと
優しく笑う。



「.....っ!尚っ...
ごめん...ほんとにいつも...

私...尚の気持ち
全然考え「なんでそういう事言うの?」




尚は優しい顔で、悲しい顔で
私に話す。




「俺は... めいが幸せだったら...
ただそれでいいってちゃんと区切ったから...

だから、だから.....こういう所だけでも
少しでもいいから力になりたいから...


俺に...


頼ってよ」



「尚... 。」





「でも...俺だって...めいが傷ついた時は
容赦なく、颯太から


めいを


...奪うからね?」



尚はそう言ってニヤッとする。



「.....っ!!」



私は、顔が熱くなる。



「...よし!ちょっとまってて、
荷物持ってくる!
カフェ行くか!!」



私はいつだって
尚の優しさに甘えてるね。


ごめんね、ううん。



ありがとう。



「うん!」

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